さっきの日記に従兄のことを書きましたが、従兄のことをすごく詳しく書いた日記がありますので、ブログに載せたいと思います。
2006年10月に書いたものです。6年以上前の日記。とにかく、この日の出来事に驚いたので、忘れないようにと書いたものです。
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昨日、自分の人生の中でも、もしかすると1番びっくりしたんじゃないかってことが起きたんですよ。
昨日、ちょっとした仕事のトラブルであるお寺に行きました。俺の絡んだ原稿に、誤った記述があるから確認してみろというクレームが読者から入ったんですね。それがそのお寺に関することだったんです。初めて行くお寺、地図で場所をしっかり確認し、恐ろしく方向音痴な俺でも到着できるよう、頭に場所をたたき込みました。
無事に、現地に到着。(実は、駐車場を間違えて、全然関係ない敷地の駐車場にとめてたんですが、そんな間違いは俺にとっては非常に小さい)
お寺の本堂を見たとき、「あれ?見たことあるな、ここ」と思ったのですが、よく考えてみたら、2年くらい前かな、大きな木があって有名なお寺におじゃましたことがあって、そこの本堂に似ていることに気がつき、そうだよなぁと納得したわけです。
で、問題の場所を確認、確かにクレームのとおりだ。まずいなぁ。それを書いた先生のところへ電話したり、クレームの本人へ電話したり、お墓の前で俺は頭下げまくって何やってんだ状態。
で、話がひとしきりしたので、帰ろうとふとまわりを見ると、「あれ?この風景、見たことある」
それに気がついたとき、なんていうのかな、ぞわぁ~って鳥肌が立つ感じ。初めてのはずが、見たことある。それも確かに見たことあるという確信がある。じゃ、いつどこで見たのか、それもはっきり思い出した。
夢で見たんだよ。
結婚したころだったから、もう16年か17年前だ。「じゅんぼう、おまえ、俺の墓参りに来いよ」みたいなことを夢の中で亡くなったいとこに言われたんだよ。「場所がわからないだろうから、教えてやる」って、夢の中でお墓まで見せてくれたんだよ。
そのいとこは、俺が子どもの頃、うちの家業、新聞販売店だけどね、配達の手伝いをしていたの。すごく俺のことをかわいがってくれていた。高校生くらいの年齢だけど、いわゆる不良だったんだろうな。たぶん学校へは行ってなかったと思う。でも、俺のことはかわいがってくれていて、はっきり覚えていることがひとつあるんだ。俺のおふくろの誕生日だった。夕飯にカレーライスを作ってたんだね、いい匂いがしていた。いとこは四つんばいになって、馬になってくれて、俺を乗せて遊んでくれていた。「いい匂いだね、今日はカレーだね。おかあさんの誕生日だからね」なんて話をしていたら、「夕刊を早く配りに行け!」という声がしていとこは俺を背中からおろして飛び出ていった。
雨が降ってきた。
いとこはなかなか帰ってこない。いとこの妹さんが、やっぱりうちの手伝いをしていて、夕飯を作ったりしていたの。そしたらね、別の販売店の人がうちに飛び込んできたの。ホントに飛び込んできたという表現がぴったりだった。いとこの帰りが遅くて心配してたから、うちの家族も店先にいたの。そしたら、その飛び込んできた人が何か言った。そうしたら、お姉ちゃんが何か叫んだ。座り込んで泣き出した。まだ4歳くらいだった俺も、何が起こったか直感でわかった。一応、「どうしたの?」って聞いた。みんなが何を言っているのか、よくわかんなかった。人違いでしょ、っておふくろが言ってた。でも、もう、いとこのよっちゃんは帰ってこないことが、小さい俺でも心でわかった。
その後、間なしに、そのいとこのうちのおばちゃんとおじちゃんは離縁した。だから、いとこのよっちゃんのことは、全然わかんなくなった。お葬式に出たとき、おふくろが泣いているのを初めて見たのと、よっちゃんのほっぺたにタイヤのあとがついているのだけは、はっきり覚えている。
そのいとこのよっちゃんが、俺が結婚してまもなく、夢に出てきたんだよ。なんか、気持ち悪いじゃない。おふくろに言って、お墓参りをすることにした。おふくろも「気持ち悪いから行け」と言ってたしね。でも、俺がお寺を勘違いしてたんだね、いくら探しても、どこにお墓があるのかわかんなかった。夢で見た風景には似ていたような気がしたけど、お袋から教わったと思われる場所になかった。その時、改めて親族に聞けば良かったんだろうけど、まぁ、墓参りをする努力はしたんだからいいだろう、みたいな感じでお墓参りをしなかったんだなぁ、俺。
それから、そのことは忘れてた。
で、昨日。その夢で見た風景が目の前にあった。
「うそだろう?」
確か、夢だとあのあたりがお墓のはずだと、目をこらしながら近づいていった。墓石の名字が見えた。文字通り立ちすくんだよ。
間違いない。いとこの名字だ。
もう、無縁さんになってるだろう、その墓石の前に立った。涙が出てきたよね。ホントに、泣けてきた。よっちゃんと、37年ぶりに会った気がした。ごめんな、と言ったよ。何もできないけど、落ち葉で埋もれそうになっていたところを掃除した。おじさんも昭和63年に亡くなったらしい。墓石を見てわかった。俺が4歳の時に死んだと思っていたよっちゃんも、墓石を見たら俺が3歳の時に亡くなっていることがわかった。きっと、あの日の出来事は俺の人生の中で一番古い記憶だ。
それと落ち葉を拾っていて気がついたことがあった。無縁さんになっているはずのお墓に掃除道具が隠れておいてあった。あぁ、おばちゃんが時々来てるんだなって。大人になってから聞いたんだけど、なくなったいとこは相当悪かったらしい。「あいつは、死んで良かったんだ」と言う親族までいる。おばちゃんもかなり苦労したらしい。でも、死んで37年もたってもおばちゃんは、きっと一人で息子に会いに来てるんだなぁって。誰も、今では話にも出さないけれど、おばちゃんは忘れずに、会いに来てるんだなぁって思ったよね。親はありがたいって、思った。同時に、すごく残酷なことが起きていたんだってことも気がついた。
そんなことを思ったら、しばらくその場から離れられなくなっちゃってね。なんか、すごい体験をしている気持ちになってねぇ。
冷静に考えると、葬式に出たんだから、納骨にも立ち会って、このお墓の風景は3歳の俺は見てるんだよ。それが脳みそのどこかに隠れていて、何かの拍子に夢に出たんだろうね。
それにしてもさ、なんか、すごいなぁって。いろんなこと考えたもの。
昨日は、もちろんお線香なんて持ってなかったからね、今度の休みに、お線香を持って墓参りに行こうと思ってる。
なんか、いろんなことに感謝したい気持ちになったふしぎな出来事でした。よっちゃん、ありがとうって言って、お寺を出てきました。
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